毎日使う風呂は、毎日使っているからこそ気になることも多い。風呂の壁の汚れが気になってきた、汚れがなかなか落ちなくなってきた、そうお悩みの方は少なくないだろう。
そんなとき風呂全体のリフォームをするのも選択肢の一つだが、費用がかかるため、二の足を踏む人も当然いるはずだ。
そこでご検討ただきたいのが、風呂の壁にパネルを貼る工法や、塗装で仕上げる方法である。
「塗り」「貼り」の工法であれば、一般的な取り替えリフォームよりも費用は50~80%安く抑えられる。もちろん見た目も遜色ない仕上がりだ。
今回は、風呂の壁をリフォームする方法にはどんなものがあるのか、塗装やパネルの特徴を詳しくお伝えする。ぜひ経済的なリフォームを叶える為のご参考にしていただきたい。
壊すことなく風呂の壁をリフォームする4つの方法
風呂の壁をリフォームする方法としては、以下の4つがある。
・タイル
・パネル
・シート
・塗装
それぞれのリフォーム方法について次で詳しく解説する
タイル
タイルは、在来浴室で使われることが多く、高温で焼いた磁器質の素材だ。
タイルの種類は非常に多く、色やデザインなど選べるタイルの幅が多い。そのため、自由度が高くデザイン性の高い浴室にしたい場合に人気が高い。
壁の一部に「アクセントを入れる」ことも容易で、細かい要望にも対応しやすい。
硬さがあり、直接触れると冷たさを感じることがデメリットだったが、近年ではクッション性のあるものや、冷たさを感じにくくしたものも増えてきている。
ただし、タイルの場合には、タイル同士の隙間に目地を充填する必要があり、風呂では特にカビが生えることも多く、目地の手入れが必要だ。
近年ではタイル自体のサイズが大きめになっており、以前と比べると、目地の掃除がしやすくなっているものの、それでもやはり掃除に手間が必要になることがデメリットだろう。
また断熱性などはなく、ユニットバスと比べると寒さを感じやすいため、その点を理解した上で採用するのがよいだろう。
タイルによっては高価なものもあるし、貼る作業に手間もかかるため、比較的予算に余裕がある人におすすめできる素材だ。
また既存の浴室が在来工法であり、タイルが使われている場合などは、シートやパネルを使用するより安価に仕上げられる可能性もある。
パネル
パネルリフォームは既存浴室の壁の上から、浴室パネルを貼って仕上げるリフォーム方法だ。
既存の壁の上から新たにパネルを貼るだけのため、施工方法としてシンプルであり、現状の浴室が在来浴室でもユニットバスであっても対応できる。
パネルは大理石調のものや、花柄などバリエーションが豊富でデザインも選択できる。1枚あたりの面積が大きく、タイルのように細かく目地を入れる必要はない。また防水性があり、防カビ性といった機能性を持ったものもあり、普段の掃除の手間がかかりにくいのもメリットだ。
欠点としてはパネル貼りの前の下地処理がしっかりできていないと、既存のパネルと新しいパネルの間にカビが繁殖してしまうというリスクが挙げられるだろう。
また既存の浴室が在来浴室である場合、リフォーム自体は可能なものの、下地処理をよりしっかりと施すことが必要であり、そのため、施工費用が高くついてしまう場合がある、ということにも注意する必要がある。
そのため、在来浴室の場合には、あまりおすすめできないケースもあるので注意が必要だ。
施工方法の手順はシンプルである一方で、丁寧な下処理が必要なため、DIYで簡単にできるというわけでは決してない、という点も理解してほしい。
シート
浴室の壁をシートで補修する方法もある。
浴室用フィルムシートは、塩化ビニル製であり、水回り専用の壁紙クロスと想像すると分かりやすいだろう。デザインの種類が多く、フィルムシートを貼り付けるだけで施工できるという簡単さが特徴だ。
フィルムシート自体に防カビ性や防水性を高める加工がしてあるため、きちんと施工してあれば、カビの発生などの心配も少ない。
ただし、フィルムシートを貼る下地の処理が必要で、この下地処理が不十分だとシートの下でカビが繁殖してしまう可能性がある。
また、丁寧に施工しないと既存壁との間に気泡ができてしまうため、ある程度技術がある人でないと、綺麗に仕上げるのは難しいことにも注意したい。
在来浴室の場合、フィルムシートで仕上げる場合にも、パネルと同じように下地処理が全体にしっかりと施すことが必要であるため、施工費用が割高になる傾向にある。
塗装
浴室の壁や浴槽を特殊な塗料で「塗装」して仕上げるリフォーム方法もある。
塗装前に、塗装部分にもともとあるカビをしっかりと落とした上に施工することで、カビの繁殖を防止し、見た目も新品同様の仕上がりになる。
また費用も安価なため、コストパフォーマンスが高いリフォーム方法だと言えるだろう。
またひと昔前には、モルタルや漆喰などを使って壁を塗りなおす方法もあったが、これは在来浴室でしか施工できず、また保温性の低さ、汚れやすいなどデメリットが多く、現在ではあまり使われない。
風呂壁のリフォーム・工法や素材の選び方
4つのリフォームの方法を説明してきた。それぞれ、素材やそれを使った工法に特徴があることがおわかりと思う。これらの特徴を知った上で、リフォームをしたい部分はどこか、その理由は何かを確認して、こだわりなく選択をしてほしい。
リフォームしたい浴室が、在来の浴室なのか、ユニットバスなのかによっても違いがあるし、経年による劣化がどの程度あるのか、ひびやキズがあるなど補修が必要な部分があるか、など現状の状況によっても変わってくるだろう。
浴室全体を取り変えるなくても、問題が解決する場合も多いだろう。現状にあったリフォーム工法で快適な浴室にすると毎日の楽しみが増えるはずだ。
次にパネル貼り、塗装の2種類の広報について詳しく見ていこう。
パネル貼りの特徴
「浴室を、コストを抑えて、リフォームしたい」
という場合にまずおすすめなのが、パネル貼りによるリフォームだ。
パネル貼りはユニットバス全体を新しいものに取り替えるよりも、リフォーム費用や工事期間を抑えて施工できるし、出来上がりも見た目も遜色ない仕上がりになる。
ここでは、浴室をパネル貼りでリフォームし、仕上げる場合の特徴を紹介する。
特徴①:ユニットバスの取り替えより安価
パネル貼りの特徴はユニットバス全体を新しいものに取り替えるよりも、安価にリフォームできることだ。
ユニットバスの取り替えの場合、新しいユニットバスの代金だけではなく、既存のユニットバスの解体・処分費用、配管工事など設備工事の費用や、場合によっては室内との取合い部分の工事もかかり、工事費用が100万円を超える工事になることも珍しくない。
これに対して、パネル貼りであれば、既存のユニットバスを活用して工事を行う為、解体・処分費用はごく一部だけとなり、配管工事など設備工事の費用も大抵の場合必要がない。そのため、工事費用はユニットバスの交換に比べて10分の1程度に止めることも可能なのだ。
特徴②:取り替えと同じくらいきれいな壁になる
パネル貼りによるリフォームのメリットは、ユニットバスの取り替え・交換と遜色ないくらい、きれいな壁にできることだ。
浴槽や水栓などの設備始め、パネル貼りした部分以外は変わらないが、風呂の中でも大部分を占める壁を変えることで、見た目の印象がガラリと変わることを実感できるだろう。
また、ユニットバス以外、例えば在来工法の風呂のタイル貼りの壁をパネル貼りに変更することも可能だ。古いタイル貼りの浴室の壁が明るい印象になるはずだ。
「風呂・浴室をきれいにはしたいけれど設備は今までのままでよい」
「それよりもできるだけコストを抑えたい」
このような考えでリフォームを検討するのであれば、よりこのパネル貼りの選択が間違いないと言えるだろう。
特徴③:防水・防カビ性が高い
パネル貼りによるリフォームは、防水・防カビ性が高い仕上がりになる。このリフォーム方法のメリットのひとつだ。
表面が乾きやすいように加工されたパネルもあるため、パネルにつくカビや汚れを防ぐことができる。
パネルは、1枚あたりの面積が大きいため、隙間ができにくく、目地も少なくなる。掃除そのものの手間が少なくなるわけだ。
例えば、タイル貼りの場合細かい目地がたくさんできてしまうため、掃除に手間がかかり、目地などからカビが生えやすい。
これに対して、パネルはその材料自体が防水性や速乾性があるものも多く、加えてタイルほど目地が多くないため、壁全体の掃除もしやすく手間が軽減される。
毎日の掃除という観点で考えると、パネル貼りのメリットはかなり大きいだろう。
特徴④:下地処理ができていないと剥がれることもある
パネル貼りによるリフォームは安価に風呂の壁をきれいにできるが、下地処理がきちんとできていないと壁の劣化を招いたり、パネルが剥がれたりする可能性がある。この点は十分に注意が必要だ。
既存の下地の上に貼るためには、徹底的にきれいにしておく必要がある。カビなどを取り除いた上で、完全に乾燥させる。この手順が十分でないと、施工後に見えなくなった部分にカビなどが発生したり、腐朽が進行したりしかねない。壁そのものが劣化してしまう可能性もあるのだ。
またパネルを貼り付けたあとで、隙間を埋めるコーキングもしっかりと施工する必要がある。十分にできていない場合には、施工後にパネルが剥がれる可能性が高い。
施工トラブルになる原因のほとんどがこの下地処理のため、施工する場合には、きちんと信頼と実績がある業者を選ぶのがよいだろう。
下記はプロによるパネル貼りリフォームの事例である。
塗装の特徴
浴室の塗装は、浴室用の特殊な塗装を使って仕上げることで、汚れにくさと防カビ性があり、近年注目が集まっている施工方法だ。
ここでは浴室塗装の特徴について詳しく紹介する。
特徴①:安価に仕上げられる
浴室塗装の特徴は安価に仕上げられることだろう。
例えば、ユニットバス全体の取り替え・交換のように新しいユニットバスの設備品費や既存の浴室の撤去費用、配管工事の費用も当然かからない。
浴室のユニットバス本体の交換や在来浴室のリフォームは、工事費用で100万円を超えることが珍しくないのに対して、10万円程度から浴室をきれいに仕上げられる。
特徴②:水垢汚れも美しく・仕上がりもきれい
「塗装だけだときれいに仕上げられるのか不安」
という方も安心だ。
長年の水垢など、掃除では取れなくなっている汚れも浴室用の特殊な塗料を使うことで整えられ、美しい仕上がりになる。
「壁や浴槽などにヒビが入ってしまった…」という場合にもそのヒビの部分を補修してから塗装するため、少々のヒビは全て隠れてきれいに仕上がる。
下記は塗装によるリフォームで綺麗になった浴槽の事例である。
さらに仕上げのカラーバリエーションも非常に豊富で、600種類以上のカラーがあるため従来のユニットバスなどでは選べない色で個性を出すことも可能だ。これまで使っていた浴室の色を変更することもできるから、イメージチェンジをすることも可能なのだ。
また、浴室用の特殊な塗料を使っているため、健康面での影響も少ない。
「外壁塗装したばかりの時、家で気持ち悪さを感じたことがある」
というような方やお年寄りの方であっても、塗装後にはそのような不快な匂いを感じることなく、入浴できるだろう。
特徴③:時間が経つと色褪せや落ちがあることも
塗装の欠点として、経年によって塗料が徐々に劣化すると色あせ、色落ちが見られる場合がある、ということだろう。
他のリフォーム方法でも経年によって劣化して色あせることがあるため、それほど大きなデメリットとも言えないが、気になる場合もあるだろう。
特に濃色の色での塗装を選んだ場合には、色あせが目立つ可能性がある。
色あせが気になるのが不安な場合には、白やベージュなど、色あせが目立たない単色系で仕上げるのがよいだろう。
特徴④:髪染めなどでシミができてしまう
風呂の塗装によるリフォームを行なった場合、髪染めなど薬剤を風呂で利用すると、その薬剤によってシミができてしまう可能性がある。
髪染めなどでシミができてしまった場合、髪染め薬剤が染み込んでしまうため、掃除などで取り除くことは極めて難しい。
他の材質であっても好ましくはないが、塗装の場合には特に避けたほうがよいだろう。
パネル貼りと塗装の注意点
パネル貼りと塗装、それぞれの方法でリフォーム工事をする場合には、注意点もある。
ここでは、パネル貼りと塗装のリフォーム工事を行う上での注意点について詳しく紹介する。
工事期間は?1日だけはお風呂が使用できない
パネル貼りや塗装によるリフォームを行う場合には、風呂が利用できない期間が1日だけ生じる可能性があることには注意したい。
風呂の取り替え工事の場合には3日〜1週間ほど入れない場合もあるため、それと比べると短く済ませられるのだが、事前に確認しておこう。
塗装によるリフォームの場合、塗装の範囲によって工事にかかる期間が変わる。浴槽だけ行う場合工事にかかる期間は1日、浴室全体を施工する場合には2日かかる。塗装工事完了後はその日のうちに浴室を使えるから、浴槽だけ塗装する場合は、使用できない期間はないということになる。2日かけて浴室全体を施工する場合1日利用できないというわけだ。
ただし、塗装をするユニットバスの状態によって下地処理の必要の多少などによって、工事期間が変わる可能性もある。その場合には工事期間によって風呂を使えない期間も変化するから事前に確認をしておきたい、場合によっては、銭湯を利用するなどの対処法を検討する必要があるかもしれない。
断熱性・保温性をあげる選択肢も
住宅内で起こる「ヒートショック現象」は、浴室で起こりやすい事故だ。急激な温度変化による血圧の変動で起こる現象で、寒い冬は特に発生しやすい。
暖かい室内から、寒い浴室に入り、暑い湯に浸かるなど、温度変化が激しくなりそれに伴って血圧が変動して、ヒートショックが起こるのだ。こう言った事故を防ぐためにも浴室の断熱性・保温性を確保するよう検討したい方も多いはずだ。もちろん、断熱性が上がれば、風呂の温度が逃げにくく、お湯が冷めにくくなり、光熱費を抑えることもできる。
断熱性能を高めるには、床・壁・天井にそれぞれ断熱材を入れるのが基本で、熱を伝えにくく、逃がしにくい材料で部屋をくるんでしまう。住宅全体の断熱工事は、そのように配置されている。浴室も現在のユニットバス・システムバスは断熱性を重視したタイプがあり、浴槽も保温タイプのものが数多く出ている。
そのため、断熱性の高いユニットバスに取り換えるもの一つの方法だ。ただし、これまで見てきたように、どうしても費用がかかるし、工事期間が長くなる。
もっと簡易に断熱性能を増やすために、断熱効果の高いパネルや塗料を利用することもできる。断熱効果のあるパネルを既存の風呂の壁に貼る、断熱効果のある塗料を風呂の壁に塗る、という方法だから、これまで紹介してきたパネル貼りや塗装によるリフォームと同じような施工方法になる。
ただし、断熱性能を持つ分、材料費が高くなる傾向にある。一般的に使用されるパネルや塗料に比べると割高になる。また、断熱効果はユニットバスをすべて取り替えるよりも効果が感じにくいかもしれない。
塗装工事は通常の塗装業者では対応できない
風呂の塗装は従来の外壁塗装とは異なる塗料を使うため、通常の塗装業者では対応できない場合が多い。また、先に述べたとおり、下地の処理が必要であり、現状の風呂の状態によって、的確に処理する必要がある。
もし通常の塗装業者に工事をお願いしてしまうと、適切な塗料を使わない、また、下地処理が適切でないために、塗装がすぐに剥がれるなどのトラブルが発生する可能性もある。
そのような事態を避けるためにも、風呂の塗装工事を行う場合には、浴室塗装の専門知識を持っている業者に依頼するべきだろう。
マンションの場合の注意点
風呂の壁リフォームをマンションなどの集合住宅で行う場合には注意が必要な場合がある。
集合住宅の場合には、リフォームに規約を設けている場合がある。まずは規約を確認しておきたい。
浴室の壁リフォームの場合には、配管やダクトの工事が関係することがあまりないため、大きな問題になることはそれほどないが、確認した方がよいことは変わりないだろう。
また信用できない業者を選んだ場合に、誤って水道管などを傷つけた結果水漏れに発展する可能性もないとは言い切れない。
そのようなトラブルで水漏れが起きてしまうと、階下の住民にまで影響が及ぶ。
上記の点から戸建でも当然そうだが、マンションの場合にはより信用できる業者選びが重要になるだろう。
浴室の壁はDIYでできる?
「浴室の壁をDIYで施工したい」
そう考える人も中にはいるかもしれない。
だが、これは施工後のトラブルが発生する可能性が高く、決しておすすめできない。
浴室壁のリフォームをパネル貼りで行うという例で説明すると、大まかに以下の流れで進む。
1、浴室の壁の汚れを落とし、乾燥させる
2、パネルを壁のサイズに合わせてカットし、貼り付ける
3、隙間ができないようコーキング剤を使い、隙間を埋める
一見すると、誰しもができる作業に思えなくもないだろう。
ただし、一つ一つに丁寧かつ完成度の高い作業ができないと施工後のトラブルに発展する可能性がほとんどだ。
中でも特に重要なのが、最初の浴室の壁の汚れを落とす工程だろう。
新しい壁パネルを一度貼ってしまうと、中の状況は確認できなくなるが、ここでの作業が不十分だと、壁の中でカビがあっという間に繁殖してしまう。カビは表面を落としたように思っても、根が生えており胞子も残る可能性が多い。表面がきれいに見えても確実に掃除ができているとは言い切れないのだ。
その結果せっかく行ったリフォームだが、浴室の劣化の進行が早くなり、パネルが剥がれてしまうなどのトラブルに発展することもある。また、衛生上も極めて危険だと言えるのだ。
また、コーキング剤で隙間をしっかり埋めることも、重要な作業だ。ここで水が入り込むと、接着力が弱まり、パネルが剥がれてしまう。
一見すると簡単そうに見えてしまうかもしれないが、この下地作りの掃除や水の回り込みを防ぐ隙間を埋める作業は経験と適切な知識が必要であり、DIYでは難易度がかなり高い。目に見えないところまでしっかりと仕上げるためには、専門業者に任せるべきだ。
自分でやろうとして失敗するよりは、浴室の専門業者に依頼して、万全の体制でリフォームしてもらう方が間違いないだろう。
パネル貼りや塗装の価格・費用相場
パネル貼りや塗装によるリフォームは、ユニットバスの交換よりも費用がかからないと言われているが、実際どのくらいの費用がかかるだろうか。
その疑問にお答えするため、ここでは、それぞれの工事で実際にどのくらいの費用が発生するのか、詳しく紹介していこう。
壁パネル貼りは10万〜15万円程度
壁パネル貼りによるリフォーム工事の場合、費用は大まかに10万〜15万円程度かかる。
工事費用は浴室の広さによって変わる。リフォームする面積が大きくなれば費用も大きくなるし、面積が小さければ費用も少なくなる傾向にある。浴室の中でも、一般的なサイズと言われている1216サイズ(120cm×160cm)の場合には、10万円程度かかるし、これよりも面積が広い場合、高くなる場合が多いから、参考にしてほしい。
また、汚れやひび割れなどがありその補修のため下地調整が必要な場合、在来浴室の場合などは工事費用が上記の1216サイズ(120cm×160cm)の場合よりも高くなる傾向があるため、注意が必要だ。
浴室が在来工法の場合には、パネル貼りをするよりもタイル工法など、違う工法で施工した方が良い可能性もある。現状の状況を伝えて十分に相談した上でリフォームを実施したい。
どのようなリフォームが適しているかも優良な業者であれば親身に相談に乗ってくれるだろう。
全面塗装費用は16万程度
風呂の塗装工事の場合には全面塗装を行う場合には、16万円程度が費用の相場になる。
また浴槽や洗い場など部分的な塗装を行う場合には10万円程度、壁や天井だけを行う場合であれば、11万円程度が大まかな費用の目安と言えるだろう。
全面塗装を行えば、風呂全体が新品同様にきれいになるが、どうしても予算が難しい場合には、浴槽のみ、壁のみを塗装するリフォームを行うことも選択肢だ。
浴槽にヒビが入っている場合や、下地の状態がボコボコで補修が必要な場合には、別途費用が3万円ほどから状況に合わせた金額がかかることもある。
大まかな目安ではあるが、塗装工事の金額の参考にするとよいだろう。塗料の種類や風呂の状況によって価格が変動することもあるから、必ず事前に見積もりをとって確認することが大切だ。
まとめ
この記事では、風呂の壁リフォームを行う時にどのような方法があるか、その方法やパネル貼り、塗装工事の特徴と注意点、費用の相場について紹介した。
風呂の壁リフォームは、様々な方法があるが、コストを抑えたいのであれば、パネル貼り、もしくは、塗装工事を行う方法がおすすめだ。
設備は変わらないが、見た目については新品と遜色ないくらいきれいに仕上げられるし、解体・処分がないから、捨てることなく必要な部分だけを工事し、新品に近い風呂にできる。それぞれの特徴を知った上で、ぜひ検討してほしい。
一見するとDIYを簡単にできそうにも見えるが、下処理が不十分だと施工後のトラブルが発生する可能性が非常に高いため、信頼できる業者に依頼する方が間違いないだろう。
風呂の壁をきれいにしたい方は、この記事を参考にパネル貼りや塗装によるリフォーム工事で手にいれてはどうだろうか。