住宅の中でも浴室や洗面所といった水回りは、毎日の使用により最も汚れやすく傷みやすいスペースでもある。
洗面台の取れない汚れや傷が目立ってきたり、洗面台自体が老朽化したりするとリフォームを考える時期になる。
ここでは、洗面台リフォームの費用相場や、お得にリフォームする方法、さらにDIYの方法などを紹介する。
洗面所の一般的なリフォーム方法と費用相場
毎日使う洗面所は、使用頻度が多く、衛生的であることが必要だ。こういったところだからこそ、使用と経年による汚れや劣化・老朽化が気になる。リフォームで快適にしたいと考えると、その方法や費用が知りたいところだ。
洗面所のリフォームは、洗面台だけを交換するケースと、洗面台の他に床や壁・天井など洗面スペース全体をリフォームするケースがある。
それぞれのケースでの費用相場を見ていきたい。
洗面台の交換の価格・費用相場
まず、洗面台だけを交換するケースを見て行こう。洗面台にもいくつかの種類がある。その中で、住宅で最も多く採用されている洗面台は、収納キャビネットに洗面ボールが取り付けてあるユニットタイプの洗面台だ。収納付きの鏡や照明、コンセントなどがセットになっている場合が多い。基本的にセット品のため、ユニット全体の仕様が決まっていて好みの水栓を選ぶなど、自由なセレクトはできない。
その他にも、収納キャビネットや鏡・照明・水栓金具など、それぞれをシリーズの中から自由に選んで組み合わせることができるシステムタイプ、壁にカウンターを取り付けて洗面ボールや水栓、鏡を個別に取り付けるカウンタータイプなどがある。
いずれの場合も商品は豊富に展開されており、洗面台の大きさ(幅)や素材、グレードによってもかなり価格に開きがある。例えば、ユニットタイプの洗面台の価格は5万円~20万円以上ものまで、価格帯は広いといえる。
洗面台交換リフォームにかかる費用は、
・既存洗面台の解体・撤去・廃材処理費用(1万円~2万円)
・新しい洗面台設置工事費用(2万円~3万円)
・洗面台の価格
が必要となり、合計で8万円からとなり、洗面台の価格で大きく変わる。
壁紙の張替えも/床・壁などオプション費用の相場
洗面台の交換とともに、床や壁などもリフォームする際は、上記の洗面台交換費用の他に以下の費用が加算される。
・床の張り替え費用:2~3万円。
(ただし、下地工事がない場合の目安。下地工事が必要な場合、また、床材の価格グレード、張り替え部分の広さによっては、価格がアップする。)
・壁、天井の張り替え費用:2万円~5万円。
(ただし、下地工事がない場合の目安。下地工事が必要な場合、また、壁材・天井材の価格グレードによっては、価格がアップする。)
洗面スペース全体の費用相場は、合計では12万円からとなり、それぞれの状況で変化する。
床・壁などのオプション費用の相場
洗面台の交換とともに、床や壁などもリフォームする際は、上記の洗面台交換費用の他に以下の費用が加算される。
・床の張り替え費用:2~3万円。
・壁、天井の張り替え費用:2万円~5万円。
合計では12万円からが洗面スペース全体の費用相場になる。
「ふろリノベ」でリフォーム費用を低コストに!
最低限かかる費用相場についてご紹介したが、それなりの価格が必要になることがおわかりと思う。しかし、リフォームしたいと思う理由や原因は色々であり、「交換までは必要ない」という場合もあるだろう。
例えば、洗面ボールだけがひび割れたり欠けたりしているといったケースでは、化粧台を丸ごと交換するのはもったいない。収納ユニットや水栓など、洗面ボール以外は問題なく、既存の洗面ボールの傷を直すリタッチメントで十分だ、といった場合、交換の必要はないはずだ。
交換の際必ず発生する、古い洗面台の撤去や廃棄にかかる手間や費用もバカにできないし、処分しなくていいものをわざわざ処分する必要もない。
「ふろリノベ」が提供するリフォームは、洗面ボールの割れや欠けなどもきれいに補修し、仕上げの塗装を行うことで新品同様に再生させるという方法である。洗面台は、使用頻度が多く、年数が経過するとどうしても傷みや汚れが目立ってくる。必要な部分を修繕し、廃棄の必要がない方法であるため、気軽に検討して欲しい。
また、洗面台だけでなく、毎日の使用により最も傷みやすく汚れやすい水回り全体(風呂・洗面・キッチン・トイレなど)は、ある程度の年数が経過すると全てが同時に傷みや老朽化が目立ってくる。できるだけ衛生的であるべき水回りだから、全体のリフォームを考えると、費用も日数も大きく負担になる。
住宅設備の中でも水回りの設備費用やリフォーム工事費用は、給排水設備や、防水など水回りだからこそ高額になる。水回り全体をリフォームするとなると、数百万円程度かかることになるだろう。
しかし、「ふろリノベ」のリフォームなら費用を大幅に抑えることができる。交換ではなく既存を活かして、傷の修理、汚れへの対応、塗装などの技術を駆使してリフォームを実現させるため、一般的なリフォーム費用の5割~8割程度安くなる。
また、交換と違い、工事の日数がかからず、新品同様のピカピカがスピーディーに実現することもメリットだ。工期が短いため、水回りが使えない期間が短く、暮らしへの影響も非常に少ない。
さらに好みのカラーを選び、水回りスペースのイメージを一新することができる。薄汚れて暗くジメジメしたイメージの水回りスペースが、明るく爽やかなスペースに大変身するわけだ。
洗面台・浴室など、水回りのリフォームは「ふろリノベ」の新しいリフォームの形を是非おすすめしたい!
洗面台をDIYで交換する方法
洗面台交換リフォームの費用をできるだけ安く抑えるには、DIYで交換するという選択肢もある。
ここでは、洗面台をDIYで交換する際の注意点や方法・手順などを簡単に紹介する。
DIYで洗面化粧台を交換する際の注意点
洗面台をDIYで交換する際の注意点を2つ紹介したい。いずれも交換前にしっかり準備することが重要だ。
・古い洗面台の廃棄処分はどうする?
業者に依頼して洗面台の交換を行う場合は、古い洗面台の撤去や処分も行ってくれるが、DIYの場合は自分で処分しなければならない。
廃棄・処分方法は自治体によって異なり、粗大ゴミとして廃棄できるケース(有料のケースが多く、期日も決まっていることが多い)や地域のゴミ処理場に自分で持ち込まなければならないケースなどがある。
まずは、自治体で確認しよう。その上で、自治体指定の処分方法をで、廃棄して欲しい。
・設置できる洗面台のサイズの確認
せっかく購入した洗面台もサイズが合わなければ設置できない。ユニットタイプの洗面台のサイズ(幅)は一般的に600mm・750mm・900mm・1000mm・1200mmになっている。
システムタイプのトールキャビネットやウォールキャビネットなどの組み合わせを検討する際は、幅や奥行・高さなどもしっかり確認し、自宅の洗面スペースに合ったものを選ぶようにしたい。
場合によっては、既存の洗面台を外したところ、その後ろには壁仕上げがなく、下地のみということもあり、既存と大きさを変える場合には注意が必要だ。
収納・洗面ボウルなどのサイズの測り方
洗面台のサイズを測る際に、どの寸法を測るのかを確認しておきたい。サイズの測る必要があるのは、間口・奥行・高さの3点だ。
間口は、洗面台の幅のことで、洗面所に設置できる洗面台のサイズがわかる。洗面ボウルが下の収納の幅よりもせり出している場合もあるから、その場合は、最も大きいサイズを確認する。
奥行きを測る場合も、最も大きいサイズの部分と、最も小さいサイズの部分を図り確認する。現在の洗面所が狭いと感じている場合、既存の洗面台サイズと比べて奥行が狭いタイプを選ぶこともできる。広くなるか狭くなるかがわかります。
洗面台の高さは、使いやすさに影響する。家族の身長に合わせてサイズを選ぶことも可能だから、検討するといいだろう。
洗面台の上にくる収納ユニットの幅と奥行・高さも確認する。そのサイズを測る時も、最も大きいサイズの必ず確認して欲しい。
新しい洗面台を選ぶ場合には、既存の洗面台のサイズ・寸法を基準にして選ぶといいだろう。洗面所に入るのかどうか、洗面所が狭くなってしまわないか、高さは使いやすいか、などをチェックするといい。
また、洗面所の出入り口のサイズも確認しておくとスムーズだ。この場合は出入り口の建具を開けた時の開口の最も狭い部分を測っておきたい。
洗面台の交換方法と手順・期間
洗面台を交換する際は、必ず水道の元栓を閉めてから作業する。元栓を閉めるため、洗面所だけでなく、家中の水道が止まるから、その点を考慮しておく。水道の元栓は、水道メーターの近くにあるはずだ。
続いて、洗面台交換の手順を、「既存の洗面台を外す作業」と「新しい洗面台を取り付ける手順」とに分けて解説する。
【既存の洗面台の外し方】
①洗面所の床に古い毛布などとビニールシートを敷いて養生しておく。
②洗面台の上部にあるカバーキャップを取り、洗面台上部の収納ユニットを壁面と固定しているネジをドライバーで外す(ネジは上から外すと不安定になりやすいため、下から、つまり洗面ボウルに近い方から外す)。
③洗面台上部の収納ユニット(鏡台)を取り外す。
④水が漏れないように洗面台キャビネットの中にある止水栓を閉める。閉めた後に水栓を開き、管内の水を抜く。
⑤続いて、排水トラップを外す。ポリエチレン製の場合は手でナットを回して簡単に取り外すことができる。トラップのS字部分に水が溜まっているため、水が漏れないように外しバケツなどを下におき、水を受け止める。(排水とつながっているジャバラ部分は引き抜く)。
⑥モンキーレンチやペンチを使用して止水栓と繋がっている給水管を外す。
⑦コーキングがあれば除去し、洗面台を持ち上げて撤去する。
【新しい洗面台の取り付け方】
〈必要な道具:新しい洗面台・ホールソー・モンキーレンチ・ドライバーなど〉
①新しい洗面台の背面に給水栓を通す穴をホールソーで開ける。給水・給湯栓の通る位置はしっかり確認・採寸する。(穴を開けた部分に給水・給湯栓が入る)
②洗面台の床面も床下の排水口と繋げる穴を開ける。
➂水栓金具をセットし洗面台に取り付けておく(水漏れしないようにしっかり取り付ける)。
④洗面台を壁際に設置する。
⑤給水・給湯管に連結管(ベンリー管)を繋げ、モンキーレンチを使用して固定する(水漏れしないようにしっかり取り付ける)。
⑥排水ホースを洗面台に取り付ける(ナット部品を手で回すだけで取り付けられる)。
⑦床の排水口に防水キャップを取り付け、排水ホースを差し込む。
⑧排水ホースの穴が隠れるように付属のカバー(シートなど)を洗面台の床に密着させる。
⑨水を流してみて水漏れがないかチェックする。
⑩鏡の付いたユニット上部を壁に取り付けて完了。
以上に加えて、壁面との取り合い部分に水がかからないように、適宜コーキングを打ってもいい。
おしゃれな洗面ボールに替えたい!DIYは可能?
近年はおしゃれな洗面ボールを置いたカウンタータイプの洗面台が人気を集めている。
DIYが好きな人なら、個性溢れる洗面台をつくることも可能だろう。
カウンタータイプの洗面台をDIYでつくる方法を以下に解説する。
〈必要な道具:カウンター(天板)・洗面ボール・混合水栓・ポップアップドレイン・排水管・鏡・ホールソー・丸ノコなど〉
①カウンターに水栓の位置と洗面ボールの位置を決め、水栓の穴と排水管の通る穴を開けておく。排水管の穴は洗面ボールの置き方(置き・半埋め・埋めタイプなど)によって異なる。
②好みの仕上げをしたカウンターを取り付ける。
➂蛇口をセットして給水管をカウンターの穴に入れ、蛇口の方向を調整しながら取り付ける。
④洗面ボールにドレイン(排水口金具)を取り付け、ワッシャーも取り付ける。
⑤洗面ボールに取り付けたドレインをカウンターの穴に入れ込んで洗面ボールを取り付け、ドレインにワッシャーをかけナットで締めて固定する。
⑥排水管をドレインに繋ぎ、床の排水口に繋げる。
⑦鏡を取り付けて完了。
主なメーカーの洗面台の特徴
洗面台を提供するメーカーは数多くあるため、洗面台選びの際はどこのメーカーから選べばいいのか迷うこともあるだろう。
ここでは、洗面台選びの参考にしていただくために、主なメーカーの洗面台の特徴を紹介する。
【LIXIL】
LIXILの洗面台は、コンパクトタイプでお手頃価格の「リフラ(7~18万円)」や「オフト(8~19万円)」、奥行きのコンパクトなドレッサータイプ「エスタ(13~37万円)」、人造大理石カウンターを採用した「ルミシス(24~107万円)」など、多くのシリーズを展開している。機能性やデザイン性に優れ、手入れがしやすく、使いやすい、バランスのとれた洗面台が多い。
【TOTO】
TOTOの洗面台は、デッドスペースを上手く利用してたっぷり収納スペースをとった「サクア(16万円~)」や、好みのパーツを選んで自由にカスタマイズできる「ドレーナ(27万円~)」、セミオーダー感覚でそれぞれの住まいにフィットする高級システムドレッサー「エスクア(30万円~)など全6タイプを展開している。
TOTOの洗面台は汚れが付着しにくくきれいが保たれ、収納力が優れていることや高級感のある洗面台が多いのが特徴だ。
【タカラスタンダード】
タカラスタンダードの洗面台はホーローパネル製が特徴。耐久性・防汚性・防湿性に優れマグネットが付くため、マグネット収納を活用できることも便利だ。
手頃な価格帯の「スーリア(44,700円~)」や「オンディーヌ(53,300円~)、収納力のある「ファミーユ(112,100円~)」、収納力と高級感のある「エリーナ(190,500円~)」などのホーロー製4タイプの他、木製タイプの洗面台3タイプがある。
【パナソニック】
パナソニックの洗面台は、手頃な価格帯で求めやすい「エムライン(113,000円~)」やコンパクトサイズの「アクアファニチャー(111,000円~)」、使いやすさにこだわった「ウックシリーズ(156,000円~)」、デザイン性・高機能を重視した「エルクラス(263,000円~)」など7タイプが展開されている。
人気の「ウックシリーズ」の機能を紹介すると、
・水垢汚れが付きにくい有機ガラス系新素材を採用
・「美ルックツインライン」のLED照明
・タッチレス水栓
・手前に引き出せるミラー
・ドライヤーや熱いヘアアイロンもすっきり収納
など、便利機能が満載だ。
【ノーリツ】
ノーリツの洗面台は、お手頃価格帯の「シャンピーヌ(89,800円~)」、スッキリしたデザインに機能性を備えた「キューボ(185,000円~)」、洗練されたデザインと機能性を持つ「ソフィニア(202,000円~)」、カウンタータイプのスタイリッシュ空間を演出する「ソフィニア クリエ(331,200円~)」の4タイプを展開。
各シリーズともに、ノーリツならではの便利で環境に優しい機能が満載されている。
洗面リフォームで注意したいポイント
洗面台を選ぶ際や洗面スペースをリフォームする際は、以下のポイントに注意しておきたい。
・使いやすさを第一に考慮
新しく洗面台を選ぶ際、ついデザイン性や見た目に惹かれがちになるかもしれないが、洗面台は毎日家族全員が使用するものであり、使いやすいかどうかが一番のポイントになる。
家族構成によっては、洗面スペースに置く物(タオルや洗面用品・整髪料など)が多くなるため十分な収納スペースがあるかも重要だ。
・汚れが付きにくくお手入れがしやすいものを選ぶ
洗面台は水垢などが付きやすく汚れやすい。掃除もそれなりに手間になる。汚れが付きにくくお手入れがしやすい素材を選びたい。
また、小さな子供のいる家庭では洗面台の周囲を水浸しにする可能性もあるだろう。壁や床材も水に強くカビの発生しにくいものをおすすめする。
近年は水や石鹸カスが飛び、汚れやすい壁の一部分にタイルを貼ったり、洗面スペースの壁全体をパネル貼りにしたりするリフォームも多くなっている。
・マンションの洗面リフォームは水漏れに注意!
マンションなど共同住宅の洗面スペースをリフォームする際、特に注意したいのが下の階への水漏れと騒音だ。トラブル回避のためにも水漏れには細心の注意を払い、水道の元栓を締め、養生をしっかりとしてリフォームを実施するとともに、両隣と上下階にはリフォームを実施する前に一言挨拶をしておくなどの配慮が必要だ。
また、マンションでは配管の位置を変更するリフォームはできない場合が多い。現在の配管のままで新しい洗面台の取り付けが可能か確認することも大切だ。
まとめ
近年の洗面スペースの傾向は、ただ顔を洗ったり髪を整えたりするだけのスペースではなく、快適な空間にしてプライベートな時間を充実させたいと考える人が増えている。
洗面スペースも浴室やリビングと同様に、ライフスタイルに合わせてちょっとこだわってみるのもいいだろう。
高額な費用はかけなくても洗面スペースを快適空間にすることは可能だ。
例えば、明るい雰囲気に洗面台や壁を塗り替え、椅子を持ち込むだけでもちょっとした癒しのスペースになり、鏡の中の自分と向き合って自分との会話を楽しめるかもしれない。
毎朝洗面スペースの中で最高の自分をつくり上げ、自信を持って1日をスタートさせることにもつながるだろう。
費用をなるべく抑えて快適な洗面スペースにしたい人は、是非「ふろリノベ」にご相談を!