「浴室にテレビを設置したい」「すでに設置しているテレビを別のものに変えたい」と考えているものの、実際にリフォームを行おうとすると、費用相場はいくらなのか、どのような種類があるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
浴室内にテレビを設置することで、お風呂時間より楽しいものにできる・お子様がいる場合は一緒に楽しむことができる・入浴時間が長くなるので健康促進効果があるなど、さまざまなメリットを感じることができます。
この記事では、浴室リフォームの際に設置することができるテレビの種類や費用相場について詳しく解説させていただきます。
浴室にはどんなテレビを設置することができるのか、施工費用はどれだけ用意しておくのが最適なのかを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
浴室リフォームで設置できる3つのテレビの種類
浴室リフォームで設置できるテレビの種類には「壁掛けタイプ」「埋め込みタイプ」「ポータブルタイプ」の3種類があります。
下記では、それぞれのタイプのテレビの特徴をご紹介させていただきます。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプのテレビは、比較的安価で取り付け費用も安く抑えることができるため、近年は浴室リフォームの際に取り付ける方が増えています。
壁さえあれば設置することができ、配線工事を行うだけで、浴室でテレビをみることができます。
ホームセンターや家電量販店などで防水テレビを購入し、DIYで取り付けを行う方も増えてきていますが、万が一取り付け方法が間違っていたり、ビスが緩んで落下してしまったりすると保証が効かなくなってしまうため、不安な方はしっかりと保険に加入している専門業者に依頼をしましょう。
埋め込みタイプ
埋め込みタイプのテレビは、壁掛け式のテレビとは異なり壁の表面の凹凸を無くすることができるのが大きな特徴です。
スタイリッシュな雰囲気を作り出すことができ、高画質で視聴することができるのも大きなメリットです。
ただし埋め込みタイプのテレビは本体価格が高く、また壁に埋め込むため施工の手間もかかります。
新居で設置を行うのはスムーズですが、後付けを行う場合はある程度まとまった費用を事前に用意しておく必要があるでしょう。
高級感を演出したい方や施工費用を気にせず、見た目のデザイン性を重視する方にとっては最もおすすめのタイプです。
ポータブルタイプ
ポータブルタイプは、浴室内にそのまま持ち込むことができるテレビのことを指します。
浴室内で長年テレビを見る機会があるかわからない方・施工にかかる費用をなるべく抑えたい方はこのタイプがおすすめです。
ポータブルタイプのデメリットは、使用のたびに充電をしなくてはならないこと・防水性能が高いテレビでないとすぐに故障してしまうリスクがあること、浴室内に電波が届かない場合は使用することができないという点です。
もしも浴室内まで電波が届かない場合は、中継機などを途中に設置する必要があり、施工費用を抑えるためにポータブルタイプを選んでも結局罰の部分で費用がかかってしまう場合もあります。
浴室内にテレビを設置する場合は、それぞれのテレビのメリットやデメリットを比較しリフォーム業者との話し合いを十分に重ねた上でお住まいに最適なテレビのタイプを選択しましょう。
浴室テレビを設置する費用相場
浴室にテレビを設置する際の費用相場は、ポータブル・壁掛け式・埋め込み式の順で金額が安いとされています。
ポータブル対応のテレビは、選ぶ商品によっても異なりますが2〜6万円、壁掛けタイプは10〜14万円、埋め込み式の場合は12〜22万円かかるのが一般的な費用相場です。
上記の金額はテレビ本体の値段なため、設置工事を依頼した場合はこれに加えてサービス料金や施工料が発生します。
浴室テレビを選ぶときの5つのポイント
テレビの大きさ
浴室テレビは基本的にコンパクトなサイズのものが多いですが、選ぶ商品によっては大きいものもあります。
浴室内でも、リビングに設置してあるテレビと同じ迫力を求めている方はテレビの大きさは最も重要視すべきポイントと言えるでしょう。
費用ばかりを優先してしまうと、小さくて迫力の足りないテレビになってしまうため、テレビの大きさを重視する方はさまざまな形・大きさのテレビを下見しておきましょう。
テレビの音質
音楽番組などをよく見る方は、テレビの音質も注意深く確認しておくことをおすすめします。
音質が良い浴室テレビは、そうでないものと比較すると本体価格も高額な傾向があります。
そのため、予算とテレビの性能をよく比較検討して決定することがとても大切です。
DVD対応できるか
近年は浴室内でもDVDを再生することができるテレビが販売されています。
お子様と一緒にいつでも浴室内でアニメ番組を楽しみたい方や、好きな番組を浴室内で見たいという方におすすめです。
またDVD機能だけでなく、中にはインターネット接続をすることができるのもの多く販売されています。
また先述したとおり、ポータブルテレビの場合は防水性能もとても重要です。
防水機能を判断する際は、IPX7以上のものを選ぶのが安心です。
IPXとは、防水性能を判断することができる数値のことで、数値が高ければ高いほど防水性能も高くなります。
IPX5の場合は、どの角度から水が当たっても影響がないことを表していますが、IPX8の場合は長時間の水没にも耐えることができる機能性を表しています。
今回の基準値としているIPX7の場合は、30分ほどの水没には耐えることができる状態ですので、浴室内で使用するテレビに求めている防水性能としては十分でしょう。
毎回充電をして持ち運ぶのが面倒な方は、連続再生時間が長いポータブルテレビを選ぶことで解消することができます。
デジタル番組表の有無
デジタル番組表の機能がついている浴室テレビは、浴室で番組表を確認することができる機能です。
テレビを見る時間に他のチャンネルでどのような番組がやっているのか、気になる方やチェックしておきたい方はデジタル番組表を見ることができる方がおすすめと言えるでしょう。
もちろん、面倒ですが全てのチャンネルに変えてどのようなテレビがやっているのか確認をするのも一つの方法です。
オフタイマー機能の有無
オフタイマー機能がついているテレビは、万が一テレビを消し忘れてしまった場合にも一定時間が経過すると自動的にスイッチをオフにしてくれます。
つけっぱなしを予防することができるので、忘れっぽい方やテレビの消し忘れをしてしまいがちな方は気にしておくべき機能性と言えるでしょう。
浴室テレビを取り付けられる浴室とは?
どのような浴室ならテレビを設置することができるのか、その条件などがわからずお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
浴室内にテレビを取り付けたい場合は、ユニットバスであること・専用ケーブル用の点検口が天井についていることが条件となります。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ユニットバス(システムバス)であること
浴室が在来工法ではなくユニットバスタイプであることが、浴室内にテレビを設置するための条件となります。
なぜかというと、天井に配線のための点検口がついているものがユニットバスに限られているためです。
さらに、天井に点検口がついているユニットバスでは、アンテナケーブルが天井裏まで伸びていて、浴室の天井裏にテレビチューナーがある状態あれば最もスムーズに設置工事を行うことができます。
専用ケーブルを通せる点検口が浴室の天井にあること
ポータブルタイプ以外のテレビの設置を希望する場合、必ず必要となるのがテレビの配線工事です。
テレビの取り付けに必要な配線工事のケーブルは、一般的に天井裏の点検口経由で浴室まで通しています。
もしもお住まいの浴室内に点検口がついておらず、点検口を追加する工事を行うことが可能な場合は点検口の追加工事を行うことで対応が可能です。
点検口をユニットバスに追加する場合は、一箇所あたりで2万円の施工費用が相場とされています。
もしも追加工事を行うことができないタイプ浴室の場合は、配線工事が必要なタイプのテレビを設置することができません。
あらかじめお住まいの浴室がどのタイプであるのか、事前に施工業者に相談しておくと良いでしょう。
浴室のリフォームなら塗装とシート張りがおすすめ
浴室のイメージをガラッと変えたい場合や、壁や床などの劣化が目立ってきている場合は塗装やシート貼りを行うことで綺麗な状態にリフォームを行うことができます。
塗装やシール貼りによるリフォームのメリットは、工期が短くリフォーム費用も安く抑えることができるという点です。
浴室リフォームを合わせてテレビの設置工事を行う場合でも、工期を1日〜3日に抑えることができるため、リフォームにかかる日数や施工費用を気にしている方におすすめのリフォーム方法です。
またシート貼りや塗装を行うにあたり、機能性に不安を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、近年は市販の浴室リフォーム用のシートでも抗菌作用・防カビ機能が追加されているものが多くあります。
塗装工事についてもさまざまなカラーから塗料を選ぶことができるため、デザイン性を重視している方にも要望通りの施工を提供することができるでしょう。
浴室内にテレビの設置を検討している方は、合わせて浴室内のリフォームを行うことでさらに快適で統一感の溢れる空間を作り上げることができます。
テレビの取り付けと同時に施工を依頼することで、施工費用を削減することもできますので、浴室内の劣化に気づいている場合やテレビ設置と合わせて雰囲気を変えたいとお考えの方はリフォーム業者に相談し、最適な施工方法を決定していきましょう。