「浴槽に汚れが溜まり洗っても落ちなくなった…」「浴槽全体にひび割れができて汚い…」「浴槽の変色が目立つ…」このようなことになったら、そろそろ浴槽の交換時期となる。
DIYの得意な人なら自分で交換できないものかと考える人もいるだろう。
そこで今回は浴槽の交換に注目してみた。浴槽の種類や設置方法を理解していただき、DIYでも可能な交換方法や費用・交換しない方法などもご紹介したい。
浴槽の交換はDIYで可能か?
浴槽の設置方法は後でも紹介するが、据え置き型と埋め込み型がある。また浴室のつくりも在来工法とユニットバスで大きく異なる。
DIYで交換がしやすいのは、在来工法・ユニットバスともに据え置き型の浴槽の場合だ。
一体型になっているユニットバスの場合は、浴槽だけの交換はできない。
在来工法の埋め込み型の浴槽の場合は、浴槽の周囲のタイル部分や壁・床などを壊さなければ交換できないため、かなり大掛かりな工事となる。
古い浴槽を撤去した後は、新しい浴槽を入れる前に下地調整も必要だ。
また、新しい浴槽がドアから搬入できない場合は、一度壁を壊してそこから搬入する必要も出てくる。
そして、新しい浴槽を埋め込んだ後は壊した壁や床を再構築しなければならない。
結論をいうと、埋め込みタイプの浴槽はDIYでの交換は非常に難しく、プロの技術や知識が必要になるためおすすめできない。
埋め込みタイプの浴槽を交換したい場合は、やはりプロに依頼した方が安心といえる。
浴槽の種類と価格・設置方法
浴槽を交換するには、新しい浴槽を選ぶ必要がある。浴槽は素材によって特徴や価格が異なるため、まずは浴槽の主な種類と特徴や価格相場を知っておこう。
浴槽の種類と特徴・価格相場
〈FRP浴槽〉
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)は、浴槽の素材として最も一般的な素材である。
耐久性・耐衝撃性・保温性に優れ軽量で柔らかく温かみがあることなどがメリットだ。
しかしながら、20年程度が経過するとクラックや色褪せが発生することが多い。
価格は5万円~30万円。
〈人工大理石浴槽〉
人工大理石とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂で大理石に似せてつくられた素材だ。耐水性や防汚性に優れ、加工性や着色性にも優れているためカラーやデザインが豊富なことも人気になっている。またFRPと比較して耐久性が高い。
価格は10万円~80万円。
〈ホーロー浴槽〉
ホーローとは、金属の表面にガラス質の釉薬を塗り高温で焼き付けた素材だ。保温性・耐久性・耐水性が非常に優れ、色合いの美しさや肌ざわりの滑らかさが特長だ。
しかし、経年によって表面のガラス質に剥がれが発生すると錆が生じる。
価格は15万円~60万円
〈ステンレス浴槽〉
ステンレス浴槽は、耐久性・耐熱性・保温性に優れ傷や錆に強く価格も手頃とメリットが多い。しかし金属特有の肌ざわりや無機質なイメージを好まない人も多い。
近年はステンレスにカラー塗装を施した「カラーステンレス」も登場している。
価格は6万円~25万円。
浴槽の設置方法
浴槽の設置方法は以下の3通りがある。
〈据え置き型〉
床面にそのまま据え置くタイプの設置方法である。海外のバスルームに多く見られるが、近年は日本でもユニークな形のバスタブを据え置きで設置して個性的なバスルームをつくる人も増えている。据え置きタイプは浴槽の交換がしやすいことがメリットになる。
〈半埋め込み型〉
半埋め込み型は、浴槽を床面から1/3程度埋め込み、床面からは40cm程度の高さにした浴槽で、最も多く採用されている設置方法だ。
据え置き型よりも浴槽への出入りがしやすいことがメリットだが、浴槽の交換はしにくくなる。
〈埋め込み型〉
埋め込み型は床面と同じ高さまで浴槽を埋め込む設置方法である。浴室空間に広がりを感じさせることがメリットだが、汚れた湯水が浴槽内に入り込みやすい。子供や高齢者には危険性もあるため手すりやバーの設置が必要。
浴槽の交換方法は2つ
据え置きタイプ・埋め込みタイプの浴槽の交換の方法や手順は以下の通りとなる。
据え置きタイプの交換方法
①古い浴槽を撤去する。
②浴槽を設置する床面の排水勾配を確認する。
➂排水配管を取り付ける。
④浴槽を据え付ける際は、アンカーボルトを用いて確実に床面に固定する。
埋め込み(半埋め込み型も含む)タイプの交換方法
①浴槽回りのタイルやコンクリートなどを、機械を使用して解体し古い浴槽を撤去する(既存浴槽より大きな浴槽に交換する場合は新浴槽のサイズに合わせて周囲を解体する)。
②配管や下地の状態を確認し、浴槽の深さに合わせて下地調整をする。
➂新しい浴槽を埋め込み設置し、循環配管を接続する。
④レンガやモルタルで浴槽の周囲を埋め、タイルを貼る。
※新しい浴槽がドアから搬入できない場合は壁を壊す工事や再構築する工事が必要。
浴槽交換の費用
浴槽交換にかかる費用は、据え置きタイプと埋め込みタイプで大きく異なる。
据え置きタイプの場合は浴室の床や壁などの解体費用が不要なため、新しい浴槽本体価格と設置費用(古い浴槽の撤去・処分費用を含む)のみとなる。
設置費用は4~5万円程度。10万円の浴槽を選んだ場合は交換費用は15万円程度になる。
一方、埋め込みタイプの浴槽の場合は、浴槽回りの解体や場合によっては壁や床の解体、浴槽下の下地の調整、新浴槽の設置、浴槽設置後の床や壁の再構築など多くの工事が必要になり、工事が多くなればなるほど費用が加算される。
一般的な埋め込みタイプの浴槽交換にかかる費用は30万円~50万円程度(工事量や浴槽のグレードによって異なる)になる。
介護保険で浴槽の交換は可能?
要支援1~2、要介護1~5に認定されている場合、またぎやすい浴槽に交換する際に、介護保険の住宅改修保障制度から浴槽交換にかかる費用の9割(上限20万円のため実質は上限18万円まで)が支給される(本人の負担は1割)。
※所得が一定以上の人は2割負担・3割負担になる場合もある。
しかし、浴槽が古くなったという理由で交換する場合は対象外。
介護保険の浴室改修は、またぎやすい浴槽への交換の他、手すりの設置・浴室と脱衣所の段差の解消・滑りにくい床材への交換・使いやすい水栓金具への交換・開き戸から引き戸へ交換なども対象工事となっている。
安全に入浴できるように、併せて検討してみよう。
介護保険申請から支給までの流れ
以下は、介護保険申請から改修費用支給までの流れである。
①ケアマネージャーに相談
住宅改修費を申請する際は、ケアマネージャーに理由書を作成してもらう必要があるため、まずはケアマネージャーに相談する(ケアマネージャーがいない場合は各自治体の高齢支援課に相談)。
②施工業者に見積もり依頼
施工業者を選定し、見積もりを依頼する。
➂自治体に事前申請
必要書類(住宅改修が必要な理由書・費用の見積もり書・住宅改修の完了予定の状態がわかる平面図など)を作成し自治体に事前申請する。
④自治体による内容確認後、確認済み書類を返却
提出された書類等により適当な改修か否かの確認を行い、確認済みであることを記載して返却される。
⑤改修工事開始
改修工事の開始となる。
⑥改修工事完了後施工業者に支払い
改修工事完成後は被保険者(本人)が工事費用を支払う。
⑦自治体へ改修費の支給申請
代金支払いから2年以内に必要書類を提出し、支給申請を行う。
※〈必要書類〉改修費支給申請書・住宅改修費用の領収書・工事費内訳書・住宅改修完了後の状態がわかる写真や図面など。
⑧介護保険から支給
審査を行った後、支給が必要と認められた場合「支給決定」を被保険者に通知。指定口座に支給額が振り込まれる。
交換以外の方法でおすすめの塗装リフォーム
老朽化して汚くなった浴槽は交換するしかないと考えがちだが、「ふろリノベ」では浴槽の交換はしないで塗装することによって、低コストで新品同様に再生させる「新しいリフォームの形」をおすすめしている。
浴槽の塗装は、酷い錆などにより浴槽が腐朽していない限りほとんどの浴槽において塗装が可能だ。
浴槽にひび割れや傷などがあってもそれぞれの素材に合ったパテで入念な補修を行ってから塗装をするため塗装後は新品同様のピカピカに再生できる。
しかも、入れ替えリフォームと比較して大幅に工期が短縮できる(1日~2日で完了)。
また、浴槽の撤去や処分という面倒な作業は発生しないため、環境にも優しいリフォーム方法だ。
浴槽塗装にかかる費用はFRP浴槽で72,000円~。
「ふろリノベ」では健康や環境に安心の塗料を使用し、カラーは600色からお選びいただける。
浴槽の交換を検討されている人は、交換しない方法も是非ご検討いただきたい。詳しいご説明や費用が気になる人は「ふろリノベ」までお問合せを!
マンションやアパートは規約や追加費用を確認
マンションやアパートでの浴槽・浴室リフォームでは、戸建て住宅でのリフォームと違って注意しなければならいことが多い。
それぞれの場合で注意しておきたいことを解説する。
マンションの浴室リフォームの注意点
マンションの浴室はユニットバスが採用されているが、ユニットバスも15年程度経過すると老朽化が目立つようになりリフォームを検討するようになるだろう。
しかしながら、マンションなど集合住宅ではリフォームを行う際は制約が多いため、十分に注意する必要がある。
マンションでは自分の所有する専有部分であっても、マンションの管理規約によっては浴室など水回りのリフォームにおいて、修繕は可能だが解体作業を含む入れ替え工事などは禁止されている場合がある。
また、リフォームを行ってもいい時間帯やリフォームを依頼する業者まで指定しているケースもあるため、浴室リフォームを検討している場合はまず管理規約を確認してみよう。
さらに、リフォームをする際は多くのマンションにおいて管理組合への申請が必要な場合が多い。申請を行っても、マンションによってすぐに許可される場合もあるが、許可が下りるまでにかなり時間がかかるケースもある。
工事の着工を延期する必要がないように、許可が下りてから工事契約を行う方が無難だ。
施工業者を選ぶ際は、マンションの浴室リフォームを多く手掛けている経験豊富で信頼できる業者を選びたい。
万が一、施工不良などで水漏れを起こしてしまうと、下の階に被害が及び補償問題が発生する。施工不良は業者の責任とはいっても、住民同士のトラブルにつながる可能性もあるため十分に注意しておきたい。
アパートなど賃貸物件の浴室リフォームの注意点
アパートなど賃貸物件をお持ちのオーナー様は、浴室など水回りの老朽化が目立つようになるとなかなか入居者が決まらないといったお悩みを持つ人も多いだろう。
そこで、浴室などの水回りをリニューアルして物件のイメージアップを図ることは空室対策に大変有効になる。
しかし、問題は費用だ。築年数はどの部屋でも同じだけ経過しているため、部屋数が多い程費用がかさむことになる。
またアパートではエレベーターのない物件も多く、その場合は古い浴槽の撤去や資材の搬入に人手(労力)が必要になる。
当然ながら、撤去や搬入にかかる手間や労力分だけリフォーム費用に上乗せされることになるため、思った以上に費用が高額になるケースが多い。
「ふろリノベ」の塗装によるリフォームなら、浴槽の撤去もなく資材の搬入も非常に少ないため、エレベーターのないアパートでも余分な費用はかからない。
低コストで美しくイメージアップを図り、工期も短い「ふろリノベ」のリフォームの形は、アパートの浴室リフォームにも最適な方法だといえるだろう。
「ふろリノベ」の浴室リフォームは、お持ちの物件の資産価値の向上と空室対策に大きく貢献できると自信を持っておすすめしている。
まとめ
今回は浴槽に注目して、浴槽交換の方法や交換しない方法をご紹介した。
あなたの浴槽・浴室のリフォームに最適な方法はお決まりだろうか?
DIY?それともリフォーム業者に依頼?
もしあなたがコストパフォーマンスを重視したいなら、新しい浴室リフォームの形「ふろリノベ」でのリフォームを選んでいただきたい!
思いのままのカラーを使用して個性的な浴室づくりに挑戦してみてはいかがだろうか。
さらに「ふろリノベ」のリフォームは低コストだけではない。
使用する人の健康と環境に配慮して、安心で安全な特殊塗料を使用している。また、塗膜は耐久性・防カビ性・防汚性にも優れているため、一度リフォームすると長期に渡りきれいが長持ちする。
詳細やお見積り等は「ふろリノベ」にお問い合わせを!